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チキンラーメンのCMが体現した「創造と破壊」
CM好感度調査上位に日清食品、キユーピーも
東洋経済オンライン 2018年5月22日

CM好感度のトップは今期もKDDI『au』。寺子屋に流れるiPhoneの着信音に反応した浦島太郎や金太郎たちが、キレのあるダンスを一斉に踊りだすCMが好調を維持した。2位にもauの新作が続き、こちらは三太郎たちが寺子屋で鈴木福演じる"赤鬼"の初恋話に花を咲かすストーリーで、シリーズのナレーションを務めるマリナ・アイコルツがその相手役として登場した。3位には大塚製薬から八木莉可子出演の『ポカリスエット』の新作がランクイン。原宿のキャットストリートを舞台に、八木をはじめ約150人の高校生がダンスを踊るCMとなっている。

【中略】

注目は4位の日清食品『チキンラーメン』で、新商品の『チキンラーメン アクマのキムラー』を訴求している。トップ5入りは芦田愛菜がブランドキャラクターの"ひよこちゃん"の着ぐるみ姿を披露した2012年以来だ。

2013年からは新垣結衣を起用。アレンジレシピの提案や、アウトドアでも楽しめるといったオケージョン訴求、基本に立ち返り白身をきれいに仕上げるコツを伝える作品や、なんとお湯をかけずにそのままかじりつく「0秒チキンラーメン」など、さまざまな切り口で『チキンラーメン』の楽しみ方をアピールしている。

今作では、人気女優は出演せずに、1991年から四半世紀以上に渡って『チキンラーメン』のキャラクターを背負ってきた"ひよこちゃん"が主役の座を射止めた。BGMは、こちらも1984年の誕生以来誰もが口ずさめるほど親しまれている「♪すぐおいしい、すごくおいしい」というおなじみの曲を使用し、かわいらしいひよこちゃんが『チキンラーメン』を作ろうと商品を手にするシーンでCMが始まる。

心なごんだのもつかの間、商品の封を開けた途端、ひよこちゃんの頭から炎のようなトサカが立ち上り、邪悪な姿の雄鶏へと姿を変える。皆が知っている優しいBGMもデスメタル調に一変し、30秒バージョンでは「♪すごくおいしい」という歌詞がいつしか「地獄おいしいー!!」というシャウトに入れ替わる。アクマに変貌したひよこちゃんが地球外から飛来する卵をどんぶりで受け止めると、「アクマ的うまさ!」「3分で召喚(2分でも可)」「チキンラーメン、アクマのキムラー」と一気にたたみかけるストーリーだ。

このCMは4月12日からオンエアされているが、それに先駆けて4月3日からTwitterではひよこちゃんによる不穏なつぶやきが投稿されていた。「やってられっか!」「茶番はもう終わりだ。」など今までの優等生キャラクターからは想像できない荒んだツイートが並び、翌4日には公式サイト上に「わたくし、ひよこちゃんはチキンラーメン60周年を機に良い子を辞めさせて頂きます。」という辞表が掲出された。

文中では日清食品を「暗黒企業」と表現したり、「バーカ!バーカ!」と締めくくったりと、企業の公式サイトの「常識」からは大きく外れた文言が並び、同社の考える「ユーモア」のスケールの違いを見せつけられる。さらに、良い子をやめて悪魔に変わる顛末を収めたスペシャルサイトを深夜0時から6時6分まで時間限定で公開するなど、徹底した"グレっぷり"を発揮した。

【後略】


https://toyokeizai.net/articles/-/221451


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